兵藤恵昭の blog

団塊世代のおっさんです。思いついたことを勝手に書いています。

アベノミクスの破綻

毎日、安倍政権内閣改造のニュースが話題となっている。安倍政権は今まで高支持率に支えられてきたが、ここにきて陰りが見え始めた。この政権は株価重視の政権であり、支持率は株価と同じ動きをする。そのため国民の年金資金まで株式投資に投入して、株価維持対策を続けている。いくら株価対策をしても株価の天井はもう見えている。来年は消費税引き上げがあり、100兆円を超す大型予算で日本経済の立て直しに必死である。その結果は財政赤字の拡大をもたらすのみである。政権発足以来、この政権は金融緩和で円安、株高を演出してきた。たまたま偶然的に円安と株高をもたらしたアベノミクスも限界が見えている。

今年4月~6月実質GDPは前年比6.8%の大幅減少となった。今年度の日本経済成長率予想も野村証券は1.5%から0.9%へ、大和証券は1.1%から0.9%、SMBC日興証券は0.9%から0.5%に下方修正した。しかしこんな楽観的な予想で大丈夫だろうか?

円安と天候不順、日銀のリフレ政策で物価上昇率は消費税引き上げ効果を除いて1.2%以上の上昇は間違いない。一方で先日発表があった勤労統計による4月~6月の実質賃金はマイナス3.4%となっている。今後、消費税引き上げによる個人消費回復の道のりはかなり困難である。もともと個人消費は株価上昇による高額品消費によって支えられてきた。高額所得者の株高効果に過ぎない。今後、株価上昇が期待できない以上、個人消費による景気回復には限界がある。企業の設備投資増加も期待できず、円安による輸出増加も限界があることが明らかになっている。

ここにきてアベノミクスの化けの皮も徐々にはげてきた。安倍政権が金融緩和アナウンス効果で円安を演出したが、その後の経済対策に有効性はなく、ベースマネーは増加してもマネーストックは増加せず、円安による悪いインフレが発生している。消費税引き上げも現状では財政再建には役に立たず、結局、安倍政権はインフレ政策による増税効果、財政赤字の解消を図ろうとしている。国民生活の回復ではなく、格差社会の拡大をもたらすのみである。

政権は支持率回復のため内閣改造をするのが政治の常である。しかし、過去の例ではそれで支持率が上昇することは少ない。政権の限界が明らかになってきた。国民も安倍政権の演技に惑わされずに、この政権の本当の姿に気がつく必要がある。